「スメール温泉」の看板に従ってR166を離れ、蓮川ダムの奥に車を進めて宮の谷の林道を終点まで。先客はなし。歩き始めて程なく犬飛峡への分岐が現れ、早速に寄り道する。せっかくなので、上流側から犬飛峡を覗きに行ってみるが、斜瀑と淵に阻まれ諦める。
そこからは平凡な川原歩きだが、淵の水は透明で青く、まさに癒し系。本流遡行の雰囲気を味わいながら進む。前方に中州に掛かる赤い鉄橋が見えれば、風折谷と高谷の二俣。荷物をデポして、風折滝を見に行く。
登山道が整備されているのかと思いきや、道は踏み跡程度。上流からの風を感じ、眼前に現れたのは、落差60 mの風折滝。滝の真下は霧雨のような状態で、見上げると落ち口から水がスローモーションのように飛び出していた。
二俣からは渓相が変わり、ゴーロ帯となる。ゴーロを抜けると、落差50 mの高滝。巻きは右手の斜面の踏み跡を辿り、トラロープに導かれて落ち口までトラバース。高滝から先は登山道を進み、17時過ぎに奥の二俣に到着。
ツェルトを張って、焚き木を集め、暗くなったころ、ご飯が炊きあがる。寿司飯にして、海苔に巻いて、何ちゃって手巻き寿司。お酒好きのOUさんは「火はえぇなー、心が落ち着くなぁ〜」と焚火酒に終始ご満悦。
翌朝は出発して10分ほど進むと、手ごろな小滝の続く楽しいゾーンに突入。やがて水流は細くなり、最後の二俣を右に取ると、岩壁に行き詰った。池木屋山に突き上げるのは諦めて、少し戻って南南西方向の枝谷を詰めることにする。最後は草の斜面の登りで、一踏ん張りすると稜線に飛び出した。
稜線の上で沢装備を解いて、下山の準備をする。そこから直ぐの池木屋山は、尋常ではないハエの量で、写真だけ撮って退散。霧降山からゆるやかに東北東に伸びる尾根に入り、テープを辿っていると、道は1222ピーク(青空平)から地形図上の点線道を外れはじめる。ピークまで登り返し、ピークからの点線道を探すが、踏み跡もテープも見つからない。仕方ないので、地形図を頼りに点線道を忠実に辿って下り、ピンポイントで奥の二俣に出た。この時点で16時。ここからは明瞭な登山道。風折谷との出合からは道の整備状況も良くなり、鉄の橋と階段を幾つとなく越えると、何とか完全日没までに下山できた。(情報:この沢、ヒルたくさんいます。あと、霧降山からの尾根で下まで下れたみたいですね。http://anshade.zone.ne.jp/sawanavi/2006/miyanotani/miyanotani.htm)
2010/7/31 相生4:00=西宮6:00=林道宮ノ谷線終点9:00/30−二俣11:50−風折滝12:45/13:00 −二俣14:00−高滝15:00−猫滝16:10−奥の二俣17:00(泊)
2010/8/1 奥の二俣6:20−稜線10:30/45−池木屋山11:05−霧降山12:45−奥の二俣16:00/10 −二俣18:10−林道宮ノ谷線終点19:10=ニュー福寿温泉=西宮=相生
メンバー 安(L)、岩、大、尾